HOME 湘南キャンパス Science Plaza(18号館)建物レポート一覧建物レポート 詳細

湘南キャンパス Science Plaza(18号館) 建物レポート

2013
07.26
田中康夫副学長(企画担当)に聞く

2014年4月、湘南キャンパスに理工系の新しい教育研究施設、18号館が誕生します。田中康夫副学長(企画担当)に、新校舎を通じて実現を目指す「新しい東海大学」について話を聞きました。

田中副学長

―18号館での学びや研究を通じて東海大学が「進化」する―

18号館は、学生や教員がそれぞれ活発にコミュニケーションを図りながら、生き生きと学び、研究できる環境作りを目指して設計されています。
従来の教育機関の建築物は、教室にしろ、研究室にしろ、旧来からのフォーマットがあり、実際に使う段になってアレンジを考えるのが一般的でした。しかし、それでは現代社会のニーズに応えることができないという考えから、18号館ではこの校舎で実現する教育について話し合うことから始め、新しい教育施設の活用方法をイメージする中で設計図を整えていきました。
本学は、建学の精神に基づいた使命として、「明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性を持った人材の育成を通して、調和のとれた文明社会を建設すること」を活動と教育の理念として掲げています。グローバル化と価値観の多様化が進んでいる現代社会で活躍できる人材には、創造性が豊かで高い実践力を兼ね備えていることが重要になっているとの観点から、2009年度からは大学が育むべき4つの力として「自ら考える力」「集い力」「挑み力」「成し遂げ力」を掲げて教育改革に取り組んできました。では、その4つの力を日々の授業の中でより効果的に育むためにはどうすべきか?この点を議論し、具体的な設計を検討する委員会を11年度に立ち上げ、理学部と工学部の教員、事務職員が議論を重ねてきたのです。
多角的な議論を重ねる中で浮かび上がってきたキーワードが「コミュニケーション」です。現代社会はグローバル化が進み、常に変化を続けています。こうした中で活躍する人材には、さまざまな国籍や専門知識を持った人たちと協力しつつ、自ら主体的に学び続けながら柔軟に対応していく能力が求められます。双方向のコミュニケーションを通じて未知の知識に対する興味や学びへの高い意欲を呼び起こし、積極的に社会を支え、あるいは改善していくことのできる創造性や実践力を育む場を創ることが不可欠だとの結論に達したのです。

―学生が互いに刺激し合える校舎に―

まず1階に入ると、巨大なオープンスペースが広がり、机やいすが並んでいます。学生たちは、ここを自由に使って仲間と一緒に講義の予習や復習をしたり、これからチャレンジしたいことについて相談したりすることができるようになっています。そのスペースの外側にはグループ学習室もあり、集中したいときにはそこで話し合いをすることもできます。学生がオープンな環境の中で、気軽に意見を交換できるというコンセプトを象徴するような空間です。
2階から4階に配置される実験室や5階から8階の講義室と教員の研究室も、通路側の壁がガラス張りの開かれた雰囲気になっており、各階のエレベーターホールにはラウンジが、研究室の前にはコミュニティスペースが設けられています。学生たちは、それぞれが何をしているのかを感じながら授業や研究にいそしみ、授業の合間などには気軽に互いの専門分野について議論を交わし、刺激し合うことで興味関心を広げられるようなスペースになっているのです。
校舎を大いに活用した新しいタイプの講義方法やカリキュラムについても、理工系の教員が議論を続けています。学生たちが最先端の講義を受ながら、仲間や教員とのコミュニケーションを通して学びの楽しさを体感し、常に自らを成長させる力を育むことができる。ここに来ると意欲がわいて授業や研究が楽しくなる、そんな校舎になってくれることを期待しています。

―今後の教育・研究環境の整備について―

本学では18号館のほかにも、学園の建学75周年記念事業の一環で湘南キャンパスの(仮称)19号館、伊勢原キャンパスの(仮称)松前記念講堂、札幌キャンパスの新体育館など、新たな施設の整備計画が進んでいます。社会のニーズに見合った人材を育成するための魅力的な教育・研究の場を提供するとともに、活気あふれるキャンパスを創造していくため、教職員一体となった挑戦を続けていきたいと思っています。

レポート一覧に戻る