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湘南キャンパス Science Plaza(18号館) 建物レポート

2014
05.30
理学部 石原 良美学部長 インタビュー

理学部 石原良美学部長

― 18号館はどのような学習環境になっていますか?

18号館利用風景 この校舎は、各教室や研究室、廊下の間仕切りのほとんどがガラス張りになっているだけでなく、5階から8階の研究室部分には屋上からつながる吹き抜けなどを通して外光がふんだんに入るなど、明るく開放的な構造になっています。学生が自由に使えるスペースも多数用意されており、仲間同士や教員とのコミュニケーションを通して広い視野と深い専門知識を培い、自ら学ぶ力を養える環境になっています。
これからの時代、大学を卒業して社会で活躍する人材には、高いコミュニケーション能力が求められます。企業の商品開発の分野では、さまざまな国籍と専門を持つ同僚や協力企業の社員らとディスカッションしながら一つの商品を作り出すことが当たり前になっています。学校の教員も、多様な児童や生徒に理科全般の知識をわかりやすく、自分で勉強してみようと思わせるように伝える力が必要になります。
1階のエントランスを入ったところには、自学自習用のスペース「サイエンス・アトリウム」があり、5階以上の各階のエレベーターホールにはソファや机が置かれた「コミュニティー・スペース」が用意されています。それぞれのスペースには自由に動かせるイスと机だけでなく、ホワイトボードも置いてあり、館内では無線LANも使うことができます。学生たちは思い思いの場所に座って勉強や課外活動の相談に活用するなかで、切磋琢磨しながら互いを高め合うことができるよう工夫されています。

 

― 実際に利用が始まって、どんな効果が上がっていますか?

18号館利用風景 すでに学生有志が自主的な勉強会を始めたり、実験の授業の後に友人同士で集まってレポートを一緒に作成したりと、積極的に利用しています。この校舎の中だと集中して勉強できると、うれしい声も聞かれます。
18号館にはこのほかにも、10名程度で集まれる学習個室や大学院生用の学生研究室など、シチュエーションに合わせて使えるさまざまなタイプの部屋も用意されており、学生たちはそれぞれの目的に応じて部屋を活用しているようです。どの部屋もガラス張りなので、声は聞こえないながらもお互いの姿が見えるので、「あの部屋も頑張っている。自分たちも頑張ろう」と励みにもなっているようです。
また、教員と学生のコミュニケーションもこれまで以上に活発になりました。研究室の間仕切りがガラス張りになったことで教員が在室しているかが一目でわかるようになり、学生たちも研究室を訪ねやすくなったそうです。フロア全体がガラス張りなので、ソファで学生が勉強している姿を見た教員が「何の勉強をしているの?」と気軽に声をかける光景もよく見られます。コミュニケーションの機会が増えるにつれて、学生と教員の距離がどんどん縮まって、笑顔と会話が絶えない校舎になりつつあると実感しています。

 

― 今後の目標をお聞かせください

18号館利用風景 理学部は2014年で開設50周年を迎えますが、開設以来、教員と学生の距離が近く、きめ細かい指導をすることを大切にしてきました。18号館の完成によってそのベースが強化されたことで、今後はこれまで以上に充実した教育が展開できると期待しています。
今年から3年次生以上の上級生が1、2年次生の相談に応じる“よろず相談所”として「ラーニング・サポーター(LS)」という制度を導入しました。LSには教員を目指す3、4年次生を中心に現在約30名が登録しており、1階のサイエンス・アトリウムに交代で常駐しています。下級生は何でも相談できる場所であり、上級生にとっては自分の経験を生かしてコミュニケーション能力を磨ける場所になっています。こうしたちょっとしたことを気軽に話せる環境も、充実した学生生活にはとても大事な要素です。学生同士が学年をこえた会話を通して顔見知りになり、それが積み重なることで気兼ねなく話のできる環境ができる。そうした土台があれば勉強のことも相談しやすくなるでしょう。これからもこの校舎の明るくて開放的な環境を大いに生かしながら、ここで学ぶ学生たちが充実したキャンパスライフを送れるようさまざまな取り組みを展開していきたいと思っています。
また、時代のニーズに合わせた新たな授業の開発にも取り組んでいます。1階には電子黒板など最新のICT機器をそろえた教室「サイエンス・フォーラム」があり、iPadなど日常生活でも利用されている情報機器と組み合わせた新授業が始まっています。こうした情報インフラと、これまで50年間にわたって本学部が培ってきた教育の実績を組み合わせながら、21世紀のグローバル社会で活躍できる高いコミュニケーション能力や、自ら学び、仲間と協力しながら課題を解決する能力を持った学生を育てていきたいと思っています。教育の改革は常に続けていくもので、これだけをやっておけばいいというゴールはありません。学生たちからの声も交えながら、真面目に楽しみながら高く幅広い知識やスキルを身につけられる授業を実現すべく、教職員一丸となった努力を続けていきたいと考えています。

18号館利用風景

 

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