両角速駅伝監督(体育学部准教授)

全日本での“悔しさ”を糧に 箱根路で成長した姿を

――出雲駅伝は優勝、全日本大学駅伝は準優勝と例年以上の成績が出ていますが、ここまでの手応えを教えてください。
結果だけを見れば、ここ数年なかった好成績を残せているので、いいスタートが切れているといえるでしょう。しかし、全日本大学駅伝だけをみれば、昨年度の7位から順位を5つ上げることができたので喜ぶこともできるのかもしれませんが、準優勝という結果自体はチームとしては満足のいくものではありませんでした。出雲駅伝で優勝を経験したことで、選手たちが勝利に対して貪欲になっています。悔し涙を流した選手もいました。これは頂上体験を得られたからこその収穫です。過去3年は青山学院大学の独壇場でしたから、優勝という経験をした選手が少なかった。出雲駅伝で優勝したからこそ感じた全日本大学駅伝の悔しさを今後の糧にしてもらいたいですね。
――全日本大学駅伝では出雲駅伝で1区区間賞を獲得した阪口選手がメンバーから外れるなどメンバー争いもし烈を極めています。
阪口は全日本大学駅伝の直前の練習で少し遅れをとりました。今までのチーム状態でしたら、「本番にはしっかり合わせてくれよ」と選手に歩み寄って起用することもありましたが、選手層も厚くなり、調子がよい選手を強気に起用できるようになりました。もちろん阪口をはじめ、出られなかった選手は悔しい思いをしたはずですが、箱根駅伝に向けて切り替えて練習を積んでいます。選手たちが切磋琢磨する環境もまた、チームを強化するために必要なことです。箱根駅伝に向けても、直前合宿での成果などを見てメンバーを決めていくつもりです。
――今年度は關選手や鬼塚選手らがアメリカやヨーロッパでのレースに臨みました。国際大会での経験もチームの好成績につながったのでしょうか?
海外でのレースを経験したからといって、駅伝で好成績が残せたり急にタイムが伸びたりすることはないと思います。しかし、多国籍の選手とともにスタートラインに立つ緊張感やペースの上げ下げが激しいレース展開を経験することは彼らの視野を広げ、目標を高く持つことにつながります。慣れない生活環境の中で、コンディションを維持するたくましさを身につけることも、彼らの今後の競技生活において財産になるでしょう。
――箱根駅伝では選手たちにどのような走りを期待しますか?
青山学院大学や神奈川大学をはじめ各大学が拮抗している今大会では、ミスをしないことが大切です。全日本大学駅伝では予想タイムを大きく下回る選手もいたので、アンカーの川端に負担がかかってしまいました。自分でレースを決めてやろうという気持ちも大切ですが、駅伝では各選手が「自分は後続との差を〇分開くんだ」「この区間では先頭と〇秒差まで詰めよう」といったそれぞれの役割を果たすことが重要だと考えています。選手たちにはそういった意識をもってレースに臨んでもらい、日ごろからご支援、ご声援をいただいている皆さんへの恩返しができるように、好成績を残したいと思います。
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