三上嵩斗選手(理学部情報数理学科3年次生)

武器である安定感を発揮し、チームを頂点に導く

――昨年度の箱根駅伝が終わってから、どのような目標を持って始動しましたか?
昨年度は日本インカレにも出場し、3,000m障害で表彰台に登ることができました。「これから東海大の主力になっていくんだ」という矢先、出雲駅伝を走った後にけがをしてしまい、昨年の箱根駅伝には出場できませんでした。ですから、今年度は三大駅伝をはじめ、多くのレースにチームの代表として出場し、活躍したいという目標を持って走ってきました。
――トラックシーズンを振り返ってみて、どのような手応えがありましたか?
3,000m障害の東海大学記録である8分40秒を更新することが目標でした。結果的には6月の日本選手権でマークした8分44秒34が最高で、残念ながら目標を達成できませんでしたが、安定して8分45秒前後で走れるようになったのは収穫でした。でも、ここぞというときに勝てなかったので、満足のいく結果ではありません。
――6月の全日本大学駅伝の選考会では3組を走って7位。チームの本戦出場権獲得に貢献しました。
調子も上がってきた段階でしたから、駅伝シーズンのメンバー争いに絡んでいくためにはここでしっかりアピールしなければならないと思っていました。また、昨年度の全日本大学駅伝は故障で走れず、チームに迷惑をかけてしまったので、自分から両角駅伝監督に「予選会を走らせてください」とお願いしました。7位という結果には満足していませんが、チームに貢献できたのはよかったと思います。
――夏合宿ではどのようなテーマを持って臨みましたか?
それまでは5,000mまでしか結果を残していなかったので、長い距離には若干の不安がありました。そこで、距離を踏むことをテーマにジョッグの長さにもこだわって夏合宿に臨みました。走るだけでなく、低酸素テントで眠るなど休むときも競技能力の向上を意識して、やれることはすべてやりました。その成果もあり、距離への抵抗もなくなりました。余裕を持って練習に臨めるようになったことで、集団走を先頭で引っ張ることやチームメートへの声かけも昨年以上にできました。夏合宿の成果はすぐに表れて、出雲駅伝のメンバー選考レースとなった9月末の日本体育大学記録会5,000mで13分47秒26と自己ベストを更新できました。実はそのレースは体の動きが悪かったのですが、「ここであきらめたら終わりだ」と半ば捨て身で積極的な走りをしたのが功を奏して、出雲駅伝のメンバーに入ることができました。
――出雲駅伝は5区で区間賞。全日本も7区2位と、任された仕事をしっかりやり遂げました。
出雲駅伝では6区のアンカーに關(颯人)が控えていましたが、「自分で勝負を決める」気持ちでレースに臨みました。向かい風が強く、多くの選手が苦戦していましたが、高校時代から同じような環境で練習していたので、苦になることはありませんでした。全国大会の駅伝に出場するのは昨年度の出雲駅伝が初めてでしたので、すぐ翌年に優勝を経験できるなんてこれ以上ない結果です。本当に気持ち良かったですね。全日本大学駅伝では、前半は苦しい展開となりましたが、中盤の選手たちの頑張りもあって、自分は1位でタスキをもらうことができました。後続を突き放し、貯金をつくらないといけないという明確なターゲットがあったので、それはある程度達成できましたが、欲を言えば区間賞を獲りたかった。あと1秒足りなかったことを思うと詰めが甘かったと反省しています。ただ、全日本大学駅伝でも区間賞を獲って、総合優勝もしていたら天狗になっていたとも思うので、箱根駅伝に向けては気が引き締まって、かえってよかったのかもしれません。箱根駅伝ではチームから「こいつだったらしっかり走ってくれるだろう」という信頼を得られるように、武器である安定感を発揮して総合優勝に貢献したいと思います。

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